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- ⽇本の財政から投資の必要性が⾒えてくる④ 〜⽇本政府の財政状況について〜
- わが国の会計には⼀般会計と特別会計があり、財政状況は⼀般会計と特別会計の合算で⾒る必要があります。
- 足元の財政状況を⾒ると、歳出額では社会保障関係費と国債費が非常に大きく、しかも、その増加分は他の予算規模と比べても非常に大きくなっています。
- また、債務の返済および利払い費である国債費は租税・印紙収⼊と保険料の合算額に匹敵する⾦額にまで増えてきています。マイナス⾦利政策の恩恵を受けている⽇本政府ですが、近い将来予想される⾦利上昇局⾯において債務問題は避けて通れない課題となるでしょう。
⼀般会計と特別会計
皆さんはわが国の会計に一般会計と特別会計があることをご存知でしょうか。国の財政状況は一般会計と特別会計を合算して⾒ることが必要です。一般会計は国の会計を一体としてみる単一会計であり、特別会計は一般会計以外の例外分の会計になります。
⽇本政府の財政収支の推移
表は一般会計と特別会計を合算した⽇本政府の財政収支の推移(2009年度〜2016年度の8年度分)を一覧にしたものです。足元の財政状況は社会保障関係費と国債費の歳出額が非常に大きく、しかも、その増加分が他の予算規模と比べても非常に大きいことが分かります。また、債務の返済および利払い費である国債費が租税・印紙収⼊額と保険料収⼊額の合算額に匹敵する⾦額にまで増えてきています。一方、公共事業と文教科振費と防衛については、この期間減少あるいは微増に留まり、3項目合算の⾦額シェアは低下しています。
将来への課題
高止まる公債・借⼊⾦、膨張する国債費など財政悪化が進むなか、⽇本政府はマイナス⾦利の恩恵を受けています。しかしながら、近い将来予想される⾦利上昇局面において債務問題は避けて通れない課題となるでしょう。
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