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環境変化確認④ 〜通貨建てによって異なる各資産間の相関〜
2018/11/06

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概要
  • 各資産間の相関を⾒る際には、どの通貨建てでデータを取得するかが非常に重要です。どの通貨建てで計測するかによって各資産間の相関は異なります。
  • 例えば、⽶ドルベースで各資産間の相関やリスクを⾒て最適化を図って運⽤しているファンドに⽇本から投資をしても、⽶ドルベースと同様のパフォーマンスは得られません。投資資⾦が円ならば円ベース通貨のリスク特性などを計測してポートフォリオを構築していくことが必要です。
  • 実際の分散投資を考える場合には、為替ヘッジを利⽤しヘッジコストも加味して各資産の特性を把握したりするなど、現実に即した工夫が必要になります。



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値動きの違いを把握する相関係数

効果的な分散投資を⾏うためには、値動きの向きが異なる資産を組み合わせることが重要です。この値動きの向きを調べるのに便利な数値が「相関係数」です。相関係数は、2つのグループの数字が同じ方向に動く度合いを-1から1の間の値で表します。相関係数が1に近づくほど、2つのグループの数字の値動きは同じ方向に動きます。そして値が0に近づくにつれ関連性がなくなっていき、-1に近づくほど逆の方向に動くことを示しています。各資産間の相関を⾒る際には、どの通貨建てでデータを取得するかが非常に重要です。どの通貨建てで計測するかによって各資産間の相関が異なるからです。

通貨建てによって異なる各資産間の相関

通貨別相関係数をお示しいたしました。上段が⽶ドルベース、下段が円ベースです。⻘⾊ので囲んだ部分をご覧ください。各資産間の相関が異なっていることが確認できます。⽶ドルベースで各資産間の相関やリスクを⾒て最適化を図って運⽤しているファンドに⽇本から投資をしても、⽶ドルベースと同様のパフォーマンスは得られません。投資資⾦が円ならば円ベース通貨のリスク特性などを計測してポートフォリオを構築していくことが必要です。


実際の分散投資を考える

相関係数を意識して資産を組み合わせることで、全体の値動きを抑えられた効果的な分散投資を⾏うことが期待できます。従って、実際の分散投資を考える場合には、為替ヘッジを利⽤したヘッジコストも加味して各資産の特性を把握するなど、現実に即した工夫が必要になります。


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