レスポンシブル・インベストメント・レポート
ハイライト
戦争、エネルギーおよび食糧危機、高インフレ、生物多様性の喪失、そして、気候変動による異常気象など、2022年は世界にとって際立って困難な年でした。ピクテ・アセット・マネジメント(以下、ピクテ)は、ESG(環境・社会・ガバナンス)要因を事業活動に統合する取り組みを続けています。
2022年エンゲージメントの統計
2022年議決権行使の統計
2022年エンゲージメントの統計
出所:サステナリティクス1、ピクテ・アセット・マネジメント、2022年12月31日
「エンゲージメント」とは?
エンゲージメントは、重要なESG課題について、企業と建設的な対話を行うことであり、企業が十分に理解し、懸念事項について、短期的、中期的、長期的に、効果的に対処していることを確認するものです。
エンゲージメントに必要なことは以下です。
エンゲージメントの追跡
主要なエンゲージメントのテーマ
ピクテ・グループ全体におけるエンゲージメント活動の整合性を図り、その成果を最大化するために、ピクテが長年培ってきた専門性を有する、ESGの4つの主要テーマを特定しました。このフレームワークにより、ピクテがエンゲージメントを行う企業数は30%増加し、協働イニシアチブへの参加も拡大しました。
エンゲージメントの事例
協働エンゲージメント例
環境、社会、ガバナンスのエンゲージメント対象企業例
ソブリン債発行体とのエンゲージメント
- ナイジェリアの国際通貨基金(IMF)代表と面談し、インフレおよび財政にかかる圧力、翌年の大統領選挙、国全体の基本的なサービス提供の課題等に起因して、国家の脆弱性が著しく高まるリスクについて議論を交わしました。
- ウルグアイ政府関係者とも議論を行い、同国初のサステナビリティ連動債券(SLB)の発行に際し、クーポン金利調整メカニズムを紹介し、これを採用するよう要請しました。
- この他、新興国投資同盟(Emerging Markets Investment Alliance)のワーキンググループ・メンバーとして、コロンビア政府宛の書簡を作成し、調達資金の使途、プロジェクトの評価と選定、透明性等の分野でラベル付き債券発行のアプローチを徹底するよう促しました。
2022年議決権行使の統計
ピクテの議決権行使の包括的な目的は、ピクテの顧客の権利と長期的利益を保護し、拡大することです。従って、投資先企業および経営陣に意思決定に対する責任を問うことが弊社の責務であると考えます。
2022年議決権行使
出所:ピクテ・アセット・マネジメント、ISS 2022年12月
議決権行使の事例
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