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2050年に世界最大の人口を擁する経済圏になると予想されるアフリカの中心国、南アフリカに注目
2024/01/19

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概要

●アフリカ大陸自由貿易協定発効でハブとなる南アフリカ
●アフリカ大陸のデジタル化の進展なども成長に寄与
●相対的に割安な南アフリカなどの労働人口増加国株式 



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■ アフリカ大陸自由貿易協定発効でハブとなる南アフリカ

【アフリカは世界最大の人口を擁する経済圏に】

アフリカの人口は今後も拡大が見込まれており、2050年に約25億人に達し*、世界人口の約4分の1を占め世界最大の人口を擁する経済圏になると予想されています。南アフリカは、その中心的存在です。      

【自由貿易協定が域内経済の拡大を加速】

2019年に、南アフリカが議長国となり、アフリカ大陸での単一市場の実現を目指す、アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)が創設され、2021年に運用が開始されました。2023年9月時点でアフリカ55ヵ国中54か国が署名し、47ヵ国が批准書の寄託を完了しています。2022年の域内の人口は中国やインドに匹敵する約14億人、GDPの総計は約2.9兆ドルですが、2028年には4兆ドルを上回ると予想**されています。アフリカの貿易は、輸出入ともに、世界の他の地域と比較して域内比率が低い状況ですが、域内関税を引き下げること等により、域内バリューチェーンの構築につながり、さらにはそれを通じた工業化の進展が期待されています。

【南アフリカ、域内の消費市場の取り込みによる成長期待】

アフリカ域内のハブとなる南アフリカは19世紀後半にダイヤモンド、金が発見されて以来、鉱業主導で成長し、蓄積された資本で製造業及び金融業が発展してきました。近年では、鉱業よりも、金融業の比率が大きくなっています。また、同国をはじめアフリカ域内のインターネットの普及により、南アフリカの企業は、資本効率良くビジネスを展開できるEコマース関連事業やネットバンキングなどで、アフリカの消費市場の拡大を取り込み成長する余地が大きいことにも注目です。南アフリカはかつて英国植民地だったため、公用語が英語で、英国の旧植民地国や英国との繋がりもあります。海外企業への調査ではアフリカ大陸のなかで事業提携や進出をしやすい国となっています。企業誘致に関しては、電力供給などのインフラ設備の拡充に政府が乗り出しており、資本流入の拡大も期待されています。

*世界銀行予想集計 **国際通貨基金(IMF)予想

■ アフリカ大陸のデジタル化の進展も成長に寄与

【インターネットの普及が通信、銀行をはじめとした金融、Eコマース関連事業などの成長に寄与】 

2013年に、官民連合であるスマート・アフリカが設立され、現在、アフリカの32カ国や国際機関のほか、米フェイスブックや米マイクロソフトなどの民間企業約40社が加盟し、通信網が拡大しています。ソフトバンクも2020年10月に加盟しました。高軌道衛星による通信サービスも拡大しつつあります。アフリカ諸国のインターネット普及率は南アフリカを中心に急速に拡大し、また所得や人口増加に伴い、消費も拡大しています。こうしたことは、通信、銀行をはじめとした金融、Eコマース関連事業などの成長に寄与するものと期待されます。

(ご参考)アフリカのEコマース市場: アフリカのEコマース市場は、年率2桁のペースで成長し、南アフリカ、ナイジェリア、ケニアなどが主要なEコマース市場となっています。南アフリカでの、Eコマースの決済方法としては、クレジットカードが最多で、約4割を占めています。南アフリカの国民の金融機関口座保有率は、約7割と高く、銀行振り込みの割合も2割を占め、電子マネーも普及しています。

 

■ アフリカ大陸のデジタル化進展の恩恵を受けると期待される銘柄

労働人口増加やインターネットの普及などによる消費拡大の恩恵が期待される銘柄群(シャドウ)は、主要産業である金属・鉱業に並んで、南アフリカ株式市場の時価総額ランキングで上位を占めています。

■ (ご参考) 南アフリカ銘柄紹介:スタンダード・バンク・グループ(銀行)

会社概要:

160年超の歴史を持つ、アフリカ最大級の総合金融サービスグループ。アフリカ南部を中心に、豊富な天然資源を有する国を中心とした20ヵ国で、1,500万人の顧客に総合的な銀行業務および関連金融サービスを提供する。モバイルバンキングをはじめ、デジタル・プラットフォーム、デジタル・モバイル決済ソリューション、革新的な融資オプション、信用サービスなどをAPI(ソフトウェア連携)で他業界と連携したサービスを顧客に提供するなど、デジタル化技術を活用し、事業を拡大。

 

■ 労働人口の成長は中長期的に経済成長や株価に寄与

    

南アフリカでは、今後も労働人口は増加すると予想されています(世界銀行予想)。過去の実績では、南アフリカは、労働人口の増加とともに、GDPや株価が拡大してきました。労働人口の増加は、生産活動や消費の拡大につながり、経済成長や株価の上昇に寄与すると考えられます。

■ 相対的に割安な南アフリカを中心とした労働人口増加国株式 

当ファンドは、新興国のなかでもより高い経済成長が期待できる労働人口増加国の株式に投資を行います。

南アフリカを中心とした労働人口増加国株式の株価収益率(PER)は、現在、過去平均や他の市場と比較しても、低い水準にとどまる国が多く、現在は中長期的な投資機会であるとみています。加えて、南アフリカは、同国の主要産業である資源価格の高止まりや、これまで株価の上値を抑える要因になっていた、同国の年金法改定により、年金運用における海外株式資産の保有比率拡大圧力(すなわち、南アフリカ株式の保有比率削減圧力)が一巡することなども、今後の株価にプラスとなるものと期待されます。

 



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