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2024年8月の新興国株式市場
2024/09/04

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概要

8月の新興国株式市場(現地通貨ベース)は月間で上昇となりました。主要国別の市場動向、今後の見通しについてご紹介いたします。
※記載内容はすべて海外市場の月末1営業日前ベースでのコメントになります。



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新興国株式市場は上旬、米雇用統計が弱い内容であったことや米ISM(米供給管理協会)製造業景況指数が低下したことなどを背景に、米国の景気悪化懸念が急速に高まり、世界的な株安となるなかで大きく下落しました。その後、市場は徐々に落ち着きを取り戻しました。月半ば以降に発表された米小売売上高が予想以上に良好であったことなどから、米景気に対する懸念は後退し、さらに、米消費者物価指数(CPI)の伸びが引き続き減速したことや、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のハト派的な発言などを受けて、米利下げ期待が高まったことなどから、月末にかけて上昇基調となりました。

国別・セクター別の状況

国別では、ブラジルは、良好な四半期決算を発表した銀行銘柄などを中心に上昇しました。南アフリカは、資源価格の上昇や市場寄りの連立政権に対する期待などがプラス材料となり、金融セクターを中心に上昇しました。中国は、景気動向に対する懸念は残りながらも、月間では上昇となりました。インドは、堅調な国内景気動向が追い風となったほか、米景気に対する懸念後退などから主力のITサービス銘柄の株価が大きく上昇したことがけん引し、上昇しました。台湾は、堅調な業績動向を背景に主力の情報技術セクターの銘柄が上昇したことなどから、全体でも上昇となりました。韓国は、主力の半導体銘柄の下落が響き、全体でも下落となりました。

セクター別(現地通貨ベース)では、ヘルスケア、コミュニケーション・サービス、エネルギーなどが上昇しました。一方、不動産、素材、情報技術などは下落しました。

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)


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