Article Title
リスク・リターン(9)値動きの特性を表すリスク・リターン特性
2020/05/25

Share

Line

LinkedIn

URLをコピー


概要

●今回でリスク・リターン編は最終回となります。これまでの内容を踏まえて、資産の値動きの特性を表すリスク・リターン特性のグラフの⾒⽅について解説します。




Article Body Text

リスク・リターン特性のグラフの⾒⽅

リスク・リターン特性のグラフでは、横軸がリスクの⼤きさ、すなわち収益率の標準偏差を⽰しており、右にいくほどリスクが⾼く、左にいくほどリスクが低いことを表しています。縦軸はリターンの⼤きさ、すなわち収益率の平均値を⽰しており、上にいくほどリターンが⾼く、下にいくほどリターンが低いことを表しています(それぞれ年率換算をしています)。

例として、下のグラフの⽇本国債を⾒てみましょう(以下、リターンが正規分布していると仮定した場合。リターンは正規分布するとは限りません)。「リスク年率2.1%、リターン年率1.8%」とは「収益率の平均値が年率1.8%で、これにリスク(標準偏差)である2.1%を⾜した年率3.9%と、2.1%を引いた年率-0.3%の範囲内にだいたいのデータが収まった」、ということを⽰しています。

⽇本国債の平均リターンは⽇本株式に⽐べ低いですが、⻘い上下⽮印で⽰した範囲内にだいたいのデータが収まり、リターンのバラつきも少なく、良いときと悪いときの差が⼩さかったことがわかります。

⼀⽅、⽇本株式の平均リターンは年率5.9%と⽇本国債よりも⾼いですが、リスクも年率17.3%と⾼いため、良いときと悪いときの差が⼤きく、⽇本国債のリターンを⼤きく下回るようなケースもあったことが分かります。



●当資料はピクテ・ジャパン株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。
●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。
●当資料に記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。
●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。
●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。
●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。

手数料およびリスクについてはこちら



関連記事



ESG投資や新興国投資について学びたい方へ

コラム

もっと詳しく学びたい方へ

図解で学ぶ投資のトピック

投資の基礎を学びたい方へ

投資を始める前に知っておきたいこと