Pictet Story


ピクテ – 200年の歴史【7】 1980年-2005年

変わりゆく世界の中でのプライベート・バンク:ピクテの事業はスイス国内外で拡大、1960年から2000年で預り資産残高は50倍に増加します。投信ビジネスも拡大、2005年には350億スイスフラン相当となります。ファミリーオフィスや外部マネージャーへの経済関連情報の提供など、新しい業務にも取り組みはじめます。




事業開拓、拡大、そして専門化:21 世紀のプライベート・バンク

1980年から2005年の間、ピクテは高まり続ける個人投資家および機関投資家からの要望に常に応えてきました。市場と顧客のグローバル化を背景に、ピクテは、資産残高とともに増加する顧客へのサービスの提供のみにとどまらず、新しい投資手法や最新の運用技術を開発してきました。グローバルな視点による資産保全のアプローチをさらに発展させることが求められていたのです。

ピクテの事業はスイス国内外で拡大、それに伴い運用管理や本部機能も拡大していきました。社員数は増加し、1980年には300名に満たなかった社員数は2005年には2000名を超えました。

2世紀に渡って高い信用力と堅実性を確かなものとする精神と伝統を維持し、顧客や市場からの要望を予期し、難題を乗り越え、ピクテは国際水準のプライベート・バンクとなりました。



年金給付の発展

1980年代以降、先進国では年金給付の分野が大きな発展をみせます。年金基金の積立金が大幅に増加する中で、ピクテはスイス国内外の機関投資家の期待に応えていきました。

1980年、ピクテはピッツバーグのメロン銀行と共に、ロンドンに機関投資家向け資産運用の合弁会社を創設しました(これは後にピクテが経営権を引き継ぎました)。1986年には東京で投資顧問会社を設立しました。スイス国外の機関投資家向けマーケティング業務は、モントリオール、フランクフルト、ミラノ、パリ、東京、シンガポールなどの各オフィスを通じて行われています。

1983年から1986年にかけてピクテの機関投資家向け資産運用部門は、スイス連邦や州、スイス包装協会(SSR)やミグロス(Migros) といったスイスの主な機関・企業向けに私募投信を立ち上げるとともにチューリッヒ市、ネスレ(スイス)とABB(スイス)の年金基金のグローバル・カストディ業務も受託しています。また、投資家がパフォーマンスを比較できるよういくつもの指数の作成といった、革新的な取組みも行っています。1999年、ピクテの機関投資家向けのすべての業務は、「ピクテ・アセット・マネジメント(PAM)」部門に統合されました。

2005年時点では、200人を越える幅広い専門家が年金基金や保険の一般勘定、公募投信や投資ファンドを通じておよそ700億スイスフランの資産を運用しています。


成長の成果

1960年から2000年にかけて、プライベート・バンキング部門は大きな発展をみせ、ピクテの預り資産総額はこの時期に50倍に増えています。この目覚ましい成長の理由は、法律がますます複雑化する環境下において、個人または機関投資家の利益のためにこれまで以上に洗練された運用技術をもち、新しいものを取り入れようとする意欲の結果といえるでしょう。

1960年代の始めには事実上、無に等しかった投資信託でしたが、後にはクライアント・ポートフォリオの大きな割合を占め、保有資産を代表するものとなりました。

1991年に新興国ファンドを立ち上げたピクテは新興国投資のパイオニアであり、東欧市場に投資するファンドもいくつか設定されました。1996年に法律改正により、投信ビジネスを発展させる絶好の機会が訪れ、ピクテはピクテ・ファンド・マネジメント・エス・エイ(Pictet Fund Management SA) を設立することを決定します。それは、ピクテ・グループの資産運用力を投資信託という形で国内外へ販売するためのプラットフォームの役割を果たしました。

2005年総額350億スイスフラン相当の80本以上ものマネー・マーケットや債券、株式ファンドを取り扱うピクテ・ファンズは、130名のスタッフを抱える組織になっています。ピクテ・ファンズは、商品開発、商品管理、販売の3つの側面から成り立ち、これらすべてがピクテ・グループの完成したバリューチェーンを象徴するものでした。

1998年4月、ピクテはファミリー・オフィスをヨーロッパで初めて設立した銀行の1つとなりました。このサービスの対象顧客は、資産管理における要望が複雑であり、かつ、巨額の資産を持つ一族です。

1990年代半ばに、外部のマネージャーへの経済関連の情報提供を主な目的とした3人からなるチームが設置されます。運用技術の専門化が進む一方、この職務遂行に対する規制がいっそう厳しくなる中、1999年、ピクテは独立系資産運用会社へのサービスのためのプラットフォームを築き上げました。2005年時点では、260のアセット・マネージャーがピクテと協働し、彼らにより管理されている資産総額は約150 億スイスフランにのぼります。

1989年以降ピクテは機関投資家向けに、経済分析や投資コンサルティングおよび売買執行において、包括的かつテーラーメードのサービスを提供しています。当初は機関投資家向け仲介サービス(IBS)部門はスイス株式のみの取り扱いでしたが、その後は医薬品や化学製品、食品、銀行や保険会社といった、スイス経済にとって特に重要なセクターの欧州企業の株式も取り扱うようになりました。2002年11月、利益相反を排除するため、ピクテは自己資金の運用者をサポートする調査活動(バイサイド)と外部クライアントにアドバイスをするための調査活動(セルサイド)の間に明確な境界を敷くことを決定、これによりピクテから法的に独立した機関投資家向け証券会社が設立されることになりました。この企業はヘルベア・エス・エイ(Helvea S.A.)で2004年終盤から業務を開始しています。

2006年、ピクテ・グループの新社屋がアカシア地区に建設され、ジュネーブで働く全従業員が再び集結しました。



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