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2023年年初来(9月末まで)のパフォーマンス状況
2023/10/25

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概要

当ファンドのマザーファンドの基準価額は、2023年年初来(9月末まで)で、上昇となりました。相対的に安定した業績動向が期待される「セキュリティ関連サービス」銘柄の底堅い株価推移と、相対的に高成長が期待される「ITセキュリティ製品」銘柄の株価上昇がプラス寄与となりました。



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2023年年初来(9月末まで)のパフォーマンス状況

世界のセキュリティ関連企業の株式に投資を行う当ファンドのマザーファンドの基準価額は、2023年年初来、9月末までで+20%の上昇となりました。同期間における先進国株式(MSCI世界株価指数、円換算ベース、+25%)に比べると上昇率は小幅にとどまりました。ただし、同期間において先進国株式の上昇を大きくけん引したのは、時価総額の大きいハイテク銘柄の一部といった偏りもありました。

同期間における当ファンドのマザーファンドのパフォーマンスへの寄与度を、「3つの投資セグメント」別にみると、景気変動の影響を受けやすい傾向がある「セキュリティ関連機器」銘柄の低調な株価推移はマイナス寄与となった一方、相対的に安定した業績動向が期待される「セキュリティ関連サービス」銘柄の底堅い株価推移と、相対的に高成長が期待される「ITセキュリティ製品」銘柄の株価上昇がプラスの寄与となりました。 注:「ピクテによる企業業績の特徴別にみたセキュリティ関連企業分類 (3つの投資セグメント)」をご参照ください。

「3つの投資セグメント」別にみた、当ファンドのマザーファンドのパフォーマンスへの寄与度

(セキュリティ関連機器)

2023年年初来(9月末まで)で、「セキュリティ関連機器」銘柄の株価は低調となり、当ファンドのマザーファンドのパフォーマンスにマイナス寄与となりました。

特に、サーモフィッシャーサイエンティフィック(米国、ライフサイエンス関連)などのライフサイエンス関連機器銘柄の株価下落が、大きく響きました。ライフサイエンス関連機器を手がける企業の多くは、在庫調整の長期化や中国の景気減速などからマイナスの影響を受けています。


(セキュリティ関連サービス)

2023年年初来(9月末まで)で、「セキュリティ関連サービス」銘柄の株価は底堅い推移となり、当ファンドのマザーファンドのパフォーマンスにプラス寄与となりました。

害虫駆除・衛生管理関連の専門的なサービスを提供するレントキル・イニシャル(英国、商業サービス・用品)は、良好な2023年上期決算を背景に株価が上昇したほか、AI(人工知能)の活用拡大を受けてデータセンターへの需要も高まるとの見方などが追い風となったエクイニクス(米国、専門不動産投資信託)なども株価が上昇しました。

一方、消費者向け決済サービスを提供するペイパル(米国、金融サービス)は、同分野における競争激化が懸念されることなどから、株価が下落しました。

なお、レントキル・イニシャルは2023年10月19日に発表した2023年7-9月期決算で、主力の北米市場における需要鈍化を示したことを受けて、株価が大幅下落となりました。短期的には、欧米の景気減速などの影響を受ける可能性はありますが、中長期的にみると害虫駆除・衛生管理関連サービスに対する需要は底堅く推移するものと予想しています。


(ITセキュリティ製品)

2023年年初来(9月末まで)で、「ITセキュリティ製品」銘柄の株価は堅調な推移となり、当ファンドのマザーファンドのパフォーマンスにプラス寄与となりました。

パロアルトネットワークス(米国、ソフトウェア)をはじめとしたサイバーセキュリティ銘柄は、サイバー攻撃の脅威が増大する中、サイバーセキュリティの重要性・必要性がよりいっそう高まっていることなどを背景に株価が上昇しました。

また、サイバーセキュリティなどのリスク監視に役立つログ収集・分析ツールの大手企業であるスプランク(米国、ソフトウェア)は、米シスコシステムズによる買収が発表され、株価が大幅に上昇しました。

加えて、半導体検査装置のKLA(米国、半導体・半導体製造装置)は、AIやIoT(モノのインターネット)の普及拡大を受けて中長期的に半導体需要は増加するとの見方などから、株価が上昇しました。

注:「ピクテによる企業業績の特徴別にみたセキュリティ関連企業分類 (3つの投資セグメント)」をご参照ください。

※上記は特定の時点の記載がない限り、2023年年初来(9月末まで)の状況(現地通貨ベース)です。

※当資料で言及した個別銘柄は、特定の銘柄の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、その価格動向等を示唆するものでもありません。また、当ファンドの投資対象銘柄の企業名に続いて記載されている(国、業種)のうち業種は、GICS(世界産業分類基準)の産業を基にピクテ・ジャパン株式会社で作成し、分類・表示しています。

中長期的な見通し ~技術革新を背景に、中長期的な成長期待も健在~

都市化の進展、グローバル化の進展、技術革新などを受けて、我々の生活を取り巻く環境は複雑化し、大きく変化しています。こうした中、我々が心身共に豊かで快適な生活を送るため、「安全・安心」に関わる製品やサービスへの需要はますます高まると考えられ、セキュリティ関連企業の中長期的な成長期待には変わりがないと考えます。

しかし、依然として市場を取り巻く環境には不透明要素も多く、世界経済の減速傾向が強まる中では、株式市場は引き続き変動幅の大きい展開が続くと警戒しています。

このため、運用に際しては引き続き、幅広い分野における「セキュリティ」に関する長期的なトレンドを考慮し、良好なファンダメンタルズ(基礎的条件)を有するセキュリティ関連企業を十分に選別した上で、分散投資を行っていく方針です。

情報技術(IT)分野における新たな技術の登場が、中長期的な成長ドライバーとなるようなセキュリティ関連分野も多いと考えています。こうした分野は、短期的な景気減速によるマイナスの影響も小さく、中長期的にみて相対的に大きく成長することが期待できるとみられます。こうした見方から、足元では3つの投資セグメントのうち、「ITセキュリティ製品」の企業群に特に注目しています。



●当資料はピクテ・ジャパン株式会社が作成した販売用資料であり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。取得の申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする最新の投資信託説明書(交付目論見書)等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
●投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産に投資する場合は、為替変動リスクもあります)に投資いたしますので、基準価額は変動します。したがって、投資者の皆さまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
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MSCI指数は、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はMSCIに帰属します。またMSCIは、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。

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