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デュレーションを長期化する
2024/03/07

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概要

・金利が低下し始める局面では、相対的にデュレーションが長く、質の高い優良債券に投資することが理に適う
・質の高い債券のリスクが低いという特性は、市場のボラティリティや地政学リスクが増す状況では重要である
・グロイン債券では、組入銘柄の平均信用格付が高く、デュレーションが相対的に長いポートフォリオを構築し運用


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デュレーションを長期化する

金利が低下し始める局面では、相対的にデュレーション(金利変動に対する債券の価格感応度)が長く、質の高い優良債券に投資することが理に適います。

足元の市場環境では、現金から優良債券に資産を移し、年内に期待される魅力的な利回りを獲得する態勢を整えておくことが有効だと考えます。このような利回りは、株式投資に伴う不確実性と天秤にかけて検討することが重要であり、多くの中央銀行が、年内にも利下げに転じることが予想される環境では、高い利回り水準が持続しない可能性も考慮しておく必要があると考えます。

信用格付けの高い政府や企業が発行した優良債券の利回りは、今も、魅力的です。こうした債券は、リスクが低い一方で、良好な適正価値(ファンダメンタル・バリュー)を提供します。リスク対比の潜在リターンと、インフレの鈍化が(インフレ調整後の)実質利回りの魅力を増す状況とを勘案すると、デュレーションが相対的に長い、中長期債への投資が検討されてよいように思われます。

現金から債券に資金を移すということは、魅力的な水準にある利回りを確定させるということです。妥当なクーポンは、投資資金の緩衝材となり、市場価格の下落がポートフォリオに及ぼす衝撃を和らげます。最も質の高い優良債券のリスクが低いということは、市場のボラティリティや地政学リスクが増す状況では、特に慎重に検討されるべき重要な特性です。


詳細は以下をご覧ください。

2024年3月5日発行 グローバル・マーケット・ウォッチ 「デュレーションを長期化する」


信用力が高く事業基盤が安定している公益債券への投資

 

足元の金利水準が高水準にあることは、債券投資においては魅力的なポイントとなりますが、債券の発行体にとっては利払い負担が大きいことを意味します。特に信用力の低い発行体は、厳しい経済環境下において経営破綻や債務不履行(デフォルト)のリスクが高まるといえます。このような環境においては、財務状況や収益基盤の安定性が高く、信用力の高い企業の債券に投資することに優位性があると考えられます。

グロイン債券が主な投資対象としている公益企業は、日常生活に不可欠な公益サービスを提供していることから、景気循環の中でも収益基盤が相対的に安定しているほか、デフォルト率が他の業種と比較して低い傾向にあります。

また、グロイン債券では、ポートフォリオの修正デュレーションを市場平均よりも相対的に長い水準を維持し、運用を行っています。これは、当ファンドの運用チームが今後の主要国の債券市場における利回りの低下を見込んでおり、実際に債券価格が上昇した場合に、より大きな収益を獲得する機会があると考えているためです。

注:世界社債の代表的な指数である ICE BofA世界社債指数との比較です。

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