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- iロボ|2022年7-9月の基準価額動向と今後の見通し
世界的なインフレの高進に対応するため、米連邦準備制度理事会(FRB)をはじめとした各国・地域中央銀行が積極的に金融引締めを行う中、2022年7-9月のiTrustロボの基準価額は下落しました。足元のインフレ率の高止まりを受けた金融引締め姿勢の継続を背景に、株式市場全体で価格変動の大きな展開が続くと予想されます。短期的には当ファンドもその影響を受けると見られますが、中長期的には高い成長性などを背景に上昇が期待できると考えています。
世界株式が下落する中、ロボティクス関連銘柄も下落
iTrustロボの2022年7-9月の基準価額は、6月末比1,218円下落し29,429円(2022年9月30日)となりました。同期間の騰落率は-4.0%となり、全世界株式の-1.6%と比べて大きな下落となっています。
当ファンドでは大きく分けて、①基盤技術関連、②消費者向けサービス&アプリケーション関連、③自動化関連の各分野の銘柄に投資しています。①基盤技術関連とは、ロボットが物体を把握したり、作業工程を進めたり、コミュニケーションを行うために必要なテクノロジーを供給している銘柄群を指します。②消費者向けサービス&アプリケーション関連とは、消費者やサービス業向けのアプリケーションの開発を目的としたロボットや自動化技術の開発を行っている銘柄群を指します。③自動化関連とは、次世代の自動化技術を開発している銘柄群を指します。
世界的なインフレの高進に対応するため、米連邦準備制度理事会(FRB)をはじめとした各国・地域中央銀行が積極的に金融引締めを行う中、株式市場全体が下落しました。当ファンドが投資する各分野の主要銘柄については、今後、世界的な景気後退によって設備投資が縮小されるとの懸念などから、大きく影響を受けました。基盤技術関連においては、クアルコム(米国、半導体・半導体製造装置)が大きく下落しました。また、消費者向けサービス&アプリケーション関連においては、アルファベット(米国、インタラクティブ・メディアおよびサービス)が大きく下落しました。自動化関連においては、セールスフォース(米国、ソフトウェア)やラムリサーチ(米国、半導体・半導体製造装置)が大きく下落しました。
今後のマーケットの見通しと当ファンドの運用方針
FRBがインフレを鎮めるため、大幅な金融引締めのペースを維持するかどうかに大きな注目が集まっています。また、9月に示された経済データが芳しくなかったことや、業績見通しの下方修正を行った企業が一部見られたことなどを受けて、景気後退の懸念も深まりつつあります。7-9月期企業決算発表の場において今後の業績見通しが修正され、それによって投資家のセンチメントが変化し株価に影響する可能性があるため、今後の動向に注視する必要があると考えます。
ロボティクス関連企業は、少子高齢化を背景とした様々な社会的ニーズの高まりや技術革新などを背景にロボットの実用化が急速に進む中、中長期的に高い成長が期待されています。特に競争力のあるテクノロジーを有している企業は、良好な基礎的条件(ファンダメンタルズ)を反映し、長期的なパフォーマンスは相対的に堅調であると考えます。また今後、M&A(合弁・買収)が増加する可能性があると見ており、その巧拙によって勝ち組と負け組がより明確になると考えています。引き続き当ファンドは、ロボティクス関連分野で相対的にファンダメンタルズが健全で、安定したビジネスモデルを有する企業に注目していきます。
ご参考:基準価額の推移
日次、期間:2016年2月19日(設定日)~2022年9月30日
※参考指数(全世界株式):MSCI全世界株価指数(配当込み)、当ファンドの基準価額の算出に合わせて株価指数は1営業日前、当日為替レートで円換算、2016年2月19日=10,000として指数化
※基準価額は1 万口当たり、実質的な信託報酬等控除後。換金時の費用・税金等は考慮していません。
出所:ブルームバーグのデータを基にピクテ・ジャパン作成
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