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iTrustロボ|2023年10-12月に基準価額は大きく上昇
2024/01/30

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概要

●iTrustロボの基準価額は2023年10-12月に+16.1%上昇、組入比率の高い半導体関連が好調で先進国株式を上回るパフォーマンス
●今後の見通しと注目点-中長期的な高い成長期待は継続



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iTrustロボの基準価額は2023年10-12月に+16.1%上昇、組入比率の高い半導体関連が好調で先進国株式を上回るパフォーマンス

iTrustロボの基準価額は、2023年10-12月(2023年9月29日~2023年12月29日)に+16.1%上昇し、同期間の先進国株式(配当込み、円換算)の騰落率(+5.8%)を大きく上回るパフォーマンスとなりました。

世界の株式市場は、現地通貨ベースでみると10月は下落したものの11月、12月と連続して上昇し、10-12月の3ヵ月間でも上昇しました。

10月は、米国の9月小売売上高や9月鉱工業生産などの堅調な経済指標の発表などを受けて長期金利が上昇したことに加え、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘激化などによる地政学リスクの高まり、中国の景気先行き懸念などから株式市場は下落基調となりました。しかし11月には、米国、欧州でインフレの鈍化傾向が鮮明となったこと、米国や英国の政策金利据え置き、良好な企業決算の発表などが好感され株式市場は反発しました。その後、12月にかけても米国経済のソフトランディングへの期待やユーロ圏の早期利下げ観測の高まり、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が追加利上げの可能性が低いことを示したことなどを背景に株式市場は上昇基調を維持しました。

一方、為替市場は、欧米で2024年に利下げが実施されるとの観測が強まった一方、日本銀行がマイナス金利政策の解除など金融政策の修正を実施するとの警戒感が高まったことから、11月、12月と円高・外貨安基調となりました。

当ファンドでは大きく分けて、①基盤技術関連、②消費者向けサービス&アプリケーション関連、③自動化関連の各分野の銘柄に投資しており、業種でみると半導体・半導体製造装置やソフトウェアなど情報技術セクターの保有比率が高くなっています。

2023年10-12月については、半導体の在庫調整局面が終わりに近づいているとの見方から半導体・半導体製造装置を中心に情報技術セクターが市場平均よりも大きく上昇し、当ファンドのパフォーマンスが先進国株式を上回る要因となりました。

なお2023年年初来(2022年12月30日~2023年12月29日)の当ファンドのパフォーマンスは+62.0%となっており、先進国株式(配当込、円換算)の+32.2%を大きく上回っています。

注 ①基盤技術関連とは、ロボットが物体を把握したり、作業工程を進めたり、コミュニケーションを行うために必要なテクノロジーを供給している銘柄群を指します。②消費者向けサービス&アプリケーション関連とは、消費者やサービス業向けのアプリケーションの開発を目的としたロボットや自動化技術の開発を行っている銘柄群を指します。③自動化関連とは、次世代の自動化技術を開発している銘柄群を指します。

分野ごとの状況を振り返ると、①基盤技術関連では、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)(米国)や台湾セミコンダクター(台湾)、インフィニオン・テクノロジーズ(ドイツ)など多くの半導体・半導体製造装置関連の銘柄の株価が大きく上昇しました。②消費者向けサービス&アプリケーション関連では、AI(人工知能)関連として注目されているアルファベット(米国)や低侵襲手術へのニーズが増え手術ロボットへの需要が高まるとの見方から手術ロボット関連銘柄などの上昇が大きくなりました。さらに③自動化関連についても、セールスフォース(米国)、シーメンス(ドイツ)などをはじめ多くの銘柄が堅調な動きとなりました。

 

今後の見通しと注目点-中長期的な高い成長期待は継続

2023年は、インフレの急騰と金利上昇が世界的な景気後退(リセッション)の引き金になるのではとの懸念が強まるなど、世界経済の先行きが悪化する中で年明けを迎えました。それから1年が経ち、世界経済は(減速はしているものの)ハード・ランディング(景気の急激な失速)を回避するには十分な強靭性を維持しているとの見方が強まっています。また、世界各国のインフレ率は、多少の変動はあるにしても低下基調を辿っており、主要中央銀行が金融引き締め局面を終了し、今後数ヵ月のうちに利下げに転じるのではとの期待が金融市場で高まっているように思われます。また市場が過熱も冷え込みもせず、適度な状態に保たれる適温相場(ゴルディロックス相場)が続いていくとの見方も市場では強まっています。しかしながら、特に年末にかけて投資家が株式や債券を買い急いでいた様子が見受けられ、ここから先はより慎重な姿勢で臨むべきと考えています。

このような環境の中で、AI関連銘柄を含むロボティクス関連企業は少子高齢化を背景とした様々な社会的ニーズの高まりや技術革新などにより、中長期的に高い成長が期待されています。特に競争力のあるテクノロジーを有している企業は、良好なファンダメンタルズを反映し、長期的なパフォーマンスは相対的に堅調であると考えます。また今後、M&A(合併・買収)が増加する可能性があると見ており、その巧拙によって勝ち組と負け組がより明確になると考えています。

引き続き当ファンドは、ロボティクス関連分野で相対的にファンダメンタルズが健全で、安定したビジネスモデルを有する企業に注目していきます。

 

 

 



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