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アルテの足元1ヵ月間の基準価額下落について
2021/10/13

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概要

アルテの基準価額は直近高値を付けた9月8日から足元10月11日までに2.3%下落しました。世界的にインフレ懸念が高まるなか、主要中央銀行による金融緩和縮小の動きなどを受けて、株式、債券はともに下落しています。当面は不安定な市場動向が継続する可能性もありますが、景気動向や金融政策の転換など、投資環境の変化を見極め、慎重に運用していく方針です。



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アルテの基準価額:9月の直近高値から足元までに2.3%下落

アルテの基準価額は、2021 年10 月11 日現在、10,968円となっています(図表1)。2021年9月8日に付けた直近高値11,224円に対して-256円(-2.3%)となりました。

図表1:設定来基準価額推移
日次、期間:設定日(2018年4月27日)~2021年10月11日

※基準価額は1万口あたりで表示しています。
※基準価額は、実質的な信託報酬等控除後。換金時の費用・税金等は考慮しておりません。

 

-256円の要因別内訳は、市場要因-251円、為替+8円、その他-13円となっています。市場要因は、北米株式や世界株式などの株式のマイナス寄与が大きくなったほか、債券も先進国国債を中心に幅広くマイナス寄与となりました。

なお、年初来(~2021年10月11日)の基準価額の騰落率は+7.6%となっています。

 

9月以降の市況:株式、債券がともに下落

世界の株式市場は、9月以降、下落基調にあります。9月上旬は新型コロナウイルス・デルタ変異株の世界的な流行や、8月の米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を大きく下回ったことなどから景気減速懸念が広がり、下落基調となりました。9月後半以降は、米連邦準備制度理事会(FRB)議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で量的金融緩和縮小(テーパリング)開始は利上げへのカウントダウンを意味するわけではない旨の発言をしたことなどから上昇する場面もありましたが、中国不動産開発大手の債務不履行(デフォルト)懸念や米国における債務上限や増税などを巡る不透明感、世界的なインフレ圧力の高まりと金融緩和縮小への懸念などが下落要因となり軟調な動きとなっています。

世界の国債市場は、9月以降、下落(利回りは上昇)しています。9月前半は米国の8月の雇用統計で非農業部門就業者数がデルタ変異株の感染拡大により市場予想を下回った一方、欧米の製造業関連指数は概ね高水準を維持するなど経済指標の強弱がまちまちで世界の国債市場は方向感の定まりにくい展開でした。しかし月後半、中国不動産開発大手の債務不安について当初の懸念が後退したこと、9月のFOMCにおいてインフレ率上昇懸念を背景に利上げ時期の前倒しが示唆されたことなどを受け世界の国債市場は大幅な下落(利回りは上昇)に転じました。

 

今後の見通し

新型コロナウイルス・デルタ変異株の感染拡大による実体経済への影響、中国不動産開発大手のデフォルト懸念、世界的なインフレ圧力の高まりと金融緩和縮小への懸念、などが市場の不透明感を高めています。一方、好調な企業業績の確認、中国の預金準備率の追加引き下げ、FRBのテーパリングの先送りなどによって、株式相場が強含む可能性も否定できません。

当面は不安定な市場動向が継続する可能性もありますが、景気動向や金融政策の転換など、投資環境の変化を見極め、慎重に運用していく方針です。



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