Article Title
アルテ|米銀行の経営破綻の影響について考える
2023/03/16

Share

Line

LinkedIn

URLをコピー


概要

● 米銀行が相次いで経営破綻。急速な金融引き締めを受けて財務状況が悪化したことや、信用不安の高まりから預金流出が加速したことなどが背景
● 2023年3月9日時点で、アルテのポートフォリオにおいて、シリコンバレー銀行の持株会社であるSVBファイナンシャル・グループが発行する有価証券、シグネチャー銀行関連企業が発行する有価証券への投資はない(ETF、デリバティブ等による間接保有は除く)
● 当面は一連の動向を注視し、柔軟に対応することが必要



Article Body Text

米銀行が相次いで経営破綻

2023年3月10日、テクノロジーやライフサイエンス分野のスタートアップ企業向けの銀行業務に強みを持つシリコンバレー銀行が経営破綻し、米連邦預金保険公社(FDIC)の管理下に置かれることとなりました。銀行破綻の規模としては、2008年のワシントン・ミューチュアルに次いで米国史上2番目の大きさとなりました。インフレ率の高止まりを背景に米連邦準備制度理事会(FRB)が急速に金融引き締めを進めてきたことにより、シリコンバレー銀行が保有する米国国債などの資産に含み損が生じていたことに加えて、預金流出が加速したことなどが、経営破綻の引き金となりました。また、12日には、暗号資産(仮想通貨)関連企業との取引で知られるシグネチャー銀行が事業停止となりました。

米銀行が相次いで経営破綻したことに対して、米金融当局は預金者保護や金融機関向け緊急融資枠の設定などにより、信用不安の拡大を阻止する考えを示し、事態の鎮静化を図っています。

なお、2023年3月9日時点で、アルテのポートフォリオにおいて、シリコンバレー銀行の持株会社であるSVBファイナンシャル・グループが発行する有価証券、シグネチャー銀行関連企業が発行する有価証券への投資はありません(ETF、デリバティブ等による間接保有は除く)。

 

当面は一連の動向を注視し、柔軟に対応することが必要

シリコンバレー銀行については、預金保護上限の25万米ドルを超える大口の法人預金口座の比率が高かったことが預金流出加速の背景にあったとみられるなど、個別の問題を抱えていたという指摘があります。

一方で、急速な金融引き締めを受けて保有資産に含み損が発生している状況は他行も同様です。また、景気減速・後退の影響により不良債権の増加が見込まれるなか、貸倒引当金の積み増しが銀行の収益押し下げ要因となっています。銀行自身の収益悪化も相俟って、銀行の融資姿勢がより厳格化すれば、信用収縮が起きる可能性もあります。景気減速・後退による業績悪化と資金調達難から、一部の企業が経営破綻に陥ることもありえます。このような形で、負の影響が広く波及していく可能性も否定はできません。

当面は一連の動向を注視し、柔軟に対応することが必要であると考えられます。アルテでは、引き続き、市場環境に応じてダイナミックに資産配分を変更し、価格変動リスクを抑えながらリターンを追求してまいります。

 

※2023年3月14日発行のピクテ・グローバル・マクロウォッチ「シリコンバレー銀行の破綻から今後の投資環境を考え直す」も併せてご覧ください。

 



●当資料はピクテ・ジャパン株式会社が作成した販売用資料であり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。取得の申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする最新の投資信託説明書(交付目論見書)等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
●投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産に投資する場合は、為替変動リスクもあります)に投資いたしますので、基準価額は変動します。したがって、投資者の皆さまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。
●当資料に記載された過去の実績は、将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。
●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。
●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。
●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。

お申込みにあたっては、交付目論見書等を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
投資リスク、手続き・手数料等については以下の各ファンド詳細ページの投資信託説明書(交付目論見書)をご確認ください。

ピクテ・ダイナミック・アロケーション・ファンド



関連記事


日付 タイトル タグ
日付
2024/04/18
タイトル アルテ|2024年3月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2024/03/15
タイトル アルテ|2024年2月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2024/02/28
タイトル アルテ|基準価額の推移と今後の運用方針 タグ
日付
2024/02/21
タイトル アルテ|2024年1月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2024/01/23
タイトル アルテ|2023年12月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/12/18
タイトル アルテ|2023年11月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/11/28
タイトル アルテ|2023年10月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/10/20
タイトル アルテ|2023年9月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/09/26
タイトル アルテ|2023年8月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/08/25
タイトル アルテ|2023年7月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/07/25
タイトル アルテ|2023年6月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/06/26
タイトル アルテ|2023年5月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/05/17
タイトル アルテ|2023年4月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/04/14
タイトル アルテ|2023年3月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/03/31
タイトル アルテ|銀行セクターの混乱は経済を揺るがすとしても2008年の再来にはならず タグ
日付
2023/03/15
タイトル アルテ|2023年2月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/02/15
タイトル アルテ|2023年1月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/01/23
タイトル アルテ|2022年の振り返りと今後の運用方針 タグ
日付
2023/01/17
タイトル アルテ|2022年12月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/12/20
タイトル アルテ|年初来の基準価額動向と今後の運用方針 タグ
日付
2022/12/14
タイトル アルテ|2022年11月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/11/17
タイトル アルテ|2022年10月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/10/17
タイトル アルテ|2022年9月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/09/15
タイトル アルテ|2022年8月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/08/12
タイトル アルテ|2022年7月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/07/15
タイトル アルテ|2022年6月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/06/14
タイトル アルテの2022年5月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/05/16
タイトル アルテの2022年4月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/04/15
タイトル アルテの2022年3月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/03/17
タイトル アルテの2022年2月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/02/18
タイトル アルテの2022年1月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/02/17
タイトル ピクテの「超分散」マルチアセット運用に迫る タグ
日付
2022/02/17
タイトル 特別対談|インフレリスクに備えて「超分散」、下落リスク抑えた資産運用を タグ
日付
2022/01/24
タイトル アルテの2021年12月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/01/06
タイトル アルテの2021年の運用パフォーマンスの振り返り タグ
日付
2021/12/22
タイトル 高まる不透明感に配慮しながらもリスク選好を継続 タグ
日付
2021/11/26
タイトル トレンドを上回る経済成長を期待し、慎重ながら株式を引き上げ タグ
日付
2021/10/26
タイトル 世界中で高まるインフレ高進懸念、金利上昇への備えを強化 タグ
日付
2021/10/13
タイトル アルテの足元1ヵ月間の基準価額下落について タグ
日付
2021/09/29
タイトル 景気と金融政策の動向を注視、クオリティ重視の分散運用を意識 タグ
日付
2021/08/25
タイトル バランス重視の運用を継続しながらも、行き過ぎた悲観に好機を模索 タグ
日付
2021/07/21
タイトル 堅調地合いに隠れる下値リスク、バランスを重視した運用へ タグ
日付
2021/06/30
タイトル リスク選好姿勢は継続しながらも、下値耐性を強化した運用へ タグ
日付
2021/05/27
タイトル 景気回復の動きに一巡感、徐々に景気感応度を抑えた運用へ タグ
日付
2021/04/23
タイトル 回復基調を強める世界経済、景気感応度を高めて臨む タグ
日付
2021/03/30
タイトル 株価調整は一時的、景気敏感株式を中心に強気維持 タグ
日付
2021/02/16
タイトル 堅調なファンダメンタルズに基づき、リスクオン姿勢を継続 タグ
日付
2021/01/22
タイトル 大型財政政策に現実味、景気敏感株式のさらなる引き上げも タグ
日付
2020/12/21
タイトル 世界経済回復への期待が高まる中、景気感応度を引き上げ タグ
日付
2020/11/19
タイトル 再び加速する新型コロナ感染の波、米政治情勢も注視 タグ
日付
2020/10/26
タイトル 米大統領選挙に備え、ポートフォリオの分散強化 タグ
日付
2020/08/21
タイトル 先行き不透明な環境下、選別色を強め下値リスクを低減 タグ
日付
2020/07/14
タイトル 株式市場は堅調地合いを継続、リスク資産への投資を拡大 タグ
日付
2020/06/23
タイトル 戻り歩調を強める株式市場、選別的に株式の組入れを引き上げ タグ
日付
2020/05/20
タイトル 戻り相場に漂う不透明感、慎重かつ機動的な運用を継続 タグ
もっと見る